ドミニオン好きなカードとか

 3〜4人戦で基本のみで20戦程度、基本+陰謀で20戦程度、5〜6人戦で10戦程度した結果。

銀貨:3コスト:+2金

金貨:6コスト:+3金

 多くの場でこれらのカードの使用頻度を増やすことが勝つためのポイントとなる。個人的には金貨は最強カードの1つだと思う。
 圧縮やドローは基本的に金貨銀貨の使用頻度を増やすための行為。コンボができる場もあるが。
 しかし弱点もあり、即終わる場やグダグダになる場では金貨は買えない。

拷問人:5コスト:+3ドロー ほかのプレイヤーは手札を2枚捨てるか呪いを1枚獲得し手札に加える

 一番好きなカード。ただでさえ自分への加速が最速クラスで強いのに、おまけに弱いとはいえ攻撃も出来る。玉座の間やコンボデッキに入れると鬼畜。
 弱点はいくつかある。魔女があるとそっちで呪いがたくさん消化されるために後半攻撃が無効化される。礼拝堂や執事、交易場、仮面舞踏会が手札にあるだけで呪いを選ばれ簡単に廃棄されてしまう。
 自分の事のみを考えるなら1枚で十分だが、攻撃も視野に入れるなら2回以上つ必要がある。1回だとだだの嫌がらせ程度にしかならない。

鍛冶屋:4コスト:+3ドロー

 拷問人と違い初手に必ず買える。初手鍛冶屋+銀貨の場合3〜4ターン目に金貨を買える確率は約78%らしい。
 単純にコインを引いてくるのが強いが、ドローカードは多いためそれらがある場合はそっちを取る事も。中庭、書庫、拷問人、魔女あたりは強い。議事堂はコンボデッキに入れると超強い。
 何すればいいかかわからなかったらとりあえずこれ2枚買っておけば間違いはない。
 使うとアクションが終わってしまうため他のアクションカードと相性が良くない。村を多めに入れたコンボデッキなら引き切が狙えるが、4人戦ではその前に終了する事が多い。

研究所:5コスト:+2ドロー+1アクション

 研究所2枚で村+鍛冶屋と全く同じ効果だが、研究所はカードの種類で止まる事がなく(鍛冶屋や村は同じカードを引いても性能を発揮できない)、村+鍛冶屋はコストが小さく他のカードも使いやすい。
 ドローカードと相性が悪いが、他のアクションカードとはすこぶる相性がいい。地下貯蔵庫や秘密の部屋はもちろん、執事や礼拝堂のような圧縮カード、男爵や改築のようなカードを2枚使うカードなんかが非常に使いやすくなる。
 ドローカードがない限りとりあえず入れておいて問題ない汎用性の高いカード。しかし5コスト帯は魔女や祝祭、寵臣、拷問人など強力なカードが多いので、サプライによっては必ずしも正解とは限らない。

仮面舞踏会:3コスト:2+ドロー 全てのプレイヤーは同時に手札からカードを1枚左隣のプレイヤーに渡す 使用者は手札を1枚廃棄しても良い

 2枚ドローして1枚廃棄だけでも強力なのに、さらに圧縮と呪いの2つに対するアンチカードにもなっている。
 これもよくわからなかったらこれのみ1〜2枚入れておけば間違いがないカード。

共謀者:4コスト:+2金 このターンにプレイされたアクションが3つ以上(自身含む)なら+1ドロー+1アクション

 コンボデッキのお供、なのだが活躍する頃には終盤。手先や村+鍛冶屋、研究所、市場、鉄工所などでよほど上手く回らない限り遅い。
 共謀者を4枚撃てればコインが必要ないので、執事で地味に削ると回しやすくはなる。礼拝堂なら素直に金貨か寵臣のがいい。

男爵:4コスト:+1購入 屋敷を捨てると+4金 捨てなければ屋敷を獲得

 計算上、初手男爵+銀貨で3〜4ターン目に金貨を買える確率は64%。屋敷と男爵を同時に引く確率は66%。約68%が正しいっぽい?
 庭園場で凄まじく強くなる。屋敷があれば庭園購入確定で、なくても屋敷をゲットして1ターンに3枚カードが増える。庭園が尽きたあと1金あれば公領が取れる。おいしい。
 でも圧縮デッキに使うなら2枚で4金より1枚で2金のがいいよね。

執事:3コスト:次のうち1つを選ぶ +2カード / +2金 / 手札から2枚カードを廃棄

・初手執事+銀貨で、3ターン目執事を引いた場合。(金内訳は 銅貨+銀貨+執事の+2金、平均生産金はカード1枚が生産する金の平均値)

廃棄 購入 金合計 カード枚数 平均生産金
3ターン目 開始時 7+2+2=11金 12枚 0.92
屋敷2枚 銀貨 7+2*2+2=13金 11枚 1.18
屋敷と銅貨 銀貨 7-1+2*2+2=12金 11枚 1.09
銅貨2枚 銀貨 7-2+2*2+2=11金 11枚 1.00
- 金貨 7+2+3+2=14金 13枚 1.07
屋敷2枚 - 7+2+2=11金 10枚 1.10
屋敷と銅貨 - 7-1+2+2=10金 10枚 1.00
銅貨2枚 - 7-2+2+2=9金 10枚 0.90
- 銀貨 7+2*2+2=13金 13枚 1.00

・3ターン目銀貨を購入し、4ターン目執事を引いた場合。

廃棄 購入 金合計 カード枚数 平均生産金
4ターン目 開始時 7+2*2+2=13金 13枚 1.00
屋敷2枚 銀貨 7+2*3+2=15金 12枚 1.25
屋敷と銅貨 銀貨 7-1+2*3+2=14金 12枚 1.17
銅貨2枚 銀貨 7-2+2*3+2=13金 12枚 1.08
- 金貨 7+2*2+3+2=16金 14枚 1.14
屋敷2枚 - 7+2*2+2=13金 11枚 1.18
屋敷と銅貨 - 7-1+2*2+2=12金 11枚 1.09
銅貨2枚 - 7-2+2*2+2=11金 11枚 1.00
- 銀貨 7+2*3+2=15金 14枚 1.07

・3〜4ターン銀貨を購入し、5ターン目に執事引いた場合

廃棄 購入 金合計 カード枚数 平均生産金
5ターン目 開始時 7+2*3+2=15金 14枚 1.07
屋敷2枚 銀貨 7+2*4+2=17金 13枚 1.31
屋敷と銅貨 銀貨 7-1+2*4+2=16金 13枚 1.23
銅貨2枚 銀貨 7-2+2*4+2=15金 13枚 1.15
- 金貨 7+2*3+3+2=18金 15枚 1.20
屋敷2枚廃棄 - 7+2*3+2=15金 12枚 1.25
屋敷と銅貨 - 7-1+2*3+2=14金 12枚 1.17
銅貨2枚 - 7-2+2*3+2=13金 12枚 1.08
- 銀貨 7+2*4+3+2=17金 15枚 1.13

・デッキ16枚24金 = 1枚あたりの平均生産金1.5の状態から

廃棄 購入 金合計 カード枚数 平均生産金
銅貨2枚 銀貨 24金 15枚 1.6
- 金貨 27金 17枚 1.59

 結論としては、序盤は銅貨2枚廃棄は銀貨を購入しても効率が悪いので+2金して金貨を買うべきだが、それ以外は廃棄するべき。
 ある程度デッキが育つと今度は銅貨を廃棄して銀貨を買った方が良くなる。
 ただし、デッキの枚数が減るほど金貨銀貨を買ったときの1枚あたりの平均生産金が伸び、廃棄機会が執事使用時にしか訪れないのに対し購入機会は毎ターンあるので、必ずしもこれが正しいとは限らない。

橋:4コスト:+1金+1購入 全てのカードはコストが1少なくなる(0未満にはならない)

 2枚購入しないと木こりと変わらない。
 序盤3金+橋で銀貨2枚買いができるとか、コンボパーツを集めるとか、終盤7金+橋で公領2枚買いで逆転や逆転阻止ができるとか、庭園場とか、そういう使い方が主。あとはコンボで4回くらい使えるとロマン。
 しかし金貨や属州1枚を集める段階では銀貨に劣る。カードが欲しいなら工房や改築がある。

大広間:3コスト:+1ドロー+1アクション 1勝利点

 カード1枚が生産する金は2を越える事がめったにない。圧縮がなければ金貨13枚を買って初めて2に届く( (7+13*3)金/23枚 )。圧縮があれば礼拝堂+銀貨3枚+金貨2枚ですぐ届くが。
 つまり、基本的には銀貨を買うとデッキが強くなる。そこをあえて大広間を買うメリットがなければならない。
 例えば、中盤以降銀貨を買う必要がない程デッキが育った後で、銀貨の代わりに買うのは有効。圧縮されるためデッキは薄くならない。


 …でもそれだとつまんないので12枚買って勝利する方法を考えてみる。
 まず、12枚全部そろえたところで12点にしかならず、属州2枚買われると並ばれる。大広間のみで勝つにはその前にゲームを終わらせなければならない。
 ステロの平均的な勝利ライン=属州4枚の達成速度は12〜15ターン程度。大広間を最も効率よく集める手段は鉄工所で、集めきるまでに8ターン程度、その後3山切れまでに15ターン程度かかる。
 つまり、大広間の勝利点のみでは勝てない。よって、何らかの手段で相手より勝利点を上回るようにしなければならない。


 そこで考えられる手段は2つ。
1.大広間購入後に属州や公領+公爵を買いに行く
2.妨害して相手を遅らせる


 1.について、大広間買占め後のデッキに必ず入っているのは銅貨7枚、屋敷3枚、大広間12枚、鉄工所n枚、銀貨ちょっと。ここから公領や属州を買いつつ3山切れを目指す。あるいは共謀者があり、玉座の間や研究所が十分買えた場合は属州切れに行っても普通のデッキに対抗できる。
 この時点ですでに鉄工所と大広間が切れているため、あと1山切らせばいい。鉄工所で何か1つのアクションを引き続ける。候補はいくつかある。
手下:アクション継続カード。+購入もあるので、コインで手下を複数買うことも可能。
願いの井戸:アクション継続カード。大広間がたくさん入ってるので的中率が高い。
偵察員:アクション継続カード。大広間や男爵用の屋敷を引いてこれる。
玉座の間:アクションカードがやたら多いこのデッキで使えない場面はほとんどない。加えて祝宴や銅細工師、共謀者に使うと効果大。
共謀者:アクション継続カード。鉄工所のあと大広間を買うときにいくつか買っておくと属州が簡単に買えるようになる。


 公領や属州を買うためのカード候補は以下。
男爵:屋敷を1枚捨てれば5金に届く可能性が高い。手下や銀貨が多ければ8金も見える。
銅細工師:銅貨3枚で公領、4枚で属州が買える。これを使う場合は手札を増やしたい。
祝宴:回りくどいが公領が確実に手に入る。大広間収集中に山札が尽きる直前など、デッキに入れるタイミングが重要。
研究所:アクション継続カード。これで公領を買うというより、他のカードを補助する役割が強い。早めに買ってもいい。


 ちなみに、アクションが終わるドローカードとすこぶる相性が悪い。ドローカードを使ってアクションが終わってしまうと、それ以上大広間を回せないため手に入る金が少なくなってしまう。
 これで大体15〜18ターン20〜30点が出せるはず。


 2.はかなり難しい。例えば、毎ターン泥棒を2回以上撃てば財宝カードで金を得る戦略は成り立たない。しかし明らかにコンボを繋いで奪った金貨銀貨で属州を買った方がよくコンセプトが崩壊する。
 民兵や拷問人でもそれなりに遅らせる事はでき、自分は3金あればいいのでそれほど被害を受けない。しかし致命的に遅らせる事は難しいし、拷問人を使うならドローでコインを引いて属州を買った方がいい。
 魔女は効果が出るまでが遅く、ほぼ全員が買いに行くカードなので差がつかない。


 結論として、大広間を主体にするのは条件が限られる。次のようなサプライなら強いかもしれない。

手先 大広間 願いの井戸 鉄工所 偵察員 男爵 共謀者 祝宴 玉座の間 研究所

 …男爵1枚と金貨4枚後研究所買えるだけ、という戦略のが強そう。13ターンくらいで属州4枚買えるんじゃないか。


 追記:2人以上が鉄工所+大広間に向かうと10ターンかからず終わるので勝ち目が出てくる事が判明。ただし順番が速い方が有利なので3番手4番手のプレイヤーは様子見しつつ公領を取りに行った方が良いかも。
 1人だと属州買いに行く方が有利、2人だと5分、3人以上だと鉄工所+大広間有利な印象。